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検診のすすめ【A部長】

患部とリンパ腺を除去する手術は成功したが、当時の5年後の生存率は50%。
1~2年内に転移することが多く、再発したら難しい状態。
まず、5年を生きるには「注意」が必要となった。(前回まで)

「注意」の基本は、「がんを防ぐための新12か条」。
これは、日本人を対象とした疫学調査や現時点で妥当な研究方法で
明らかとされている証拠を元にまとめられたものとのこと。
他の病気の対策とも共通する文言が多く見られ目新しさはないが
主治医から強く指導された項目について記載したい。
最初に伝えられたのが、禁煙。
かなり厳しくご指導頂いた。
喫煙を続けることは、治療の効果を下げる原因となり、合弁症の発症、薬物療法や
放射線治療効果が低下する他、再発、転移とは別に二次がんの原因としても明らかに
なっているため。
手術までに禁煙できていないと医師の判断で手術が延期されることも。

次に説明されたのが、体内に菌(異物)を入れないこと。
そのためには、口腔内を清浄に保つことが肝要で歯を磨くこと。
特に起床後は、口腔内に雑菌が繁殖しているので歯磨きは絶対。
歯ブラシも1か月毎に新品へ。
また、定期的に歯医者で検診を受けること。
歯垢の除去、治療済歯のケア等、菌繁殖源の根絶も必須。
最後にがん検診を受けること。
無症状のうちに「がん」を早期に発見し治療することで、リスク低減が可能となる。
早ければ早いほど、生存確率は向上し、体に対する負荷も軽減する。

11月、5年間続いた診察も最後となる。
今回、卒業とはなるが、体質的に新たに発症することは十分にあり得る。
より後悔の少ない人生を送るための努力は続けていきたいと思う。

がんを防ぐための新12か条
1.たばこは吸わない
2.他人のたばこの煙を避ける
3.お酒はほどほどに
4.バランスのとれた食生活を
5.塩辛い食品は控えめに
6.野菜や果物は不足にならないように
7.適度に運動
8.適切な体重維持
9.ウイルスや細菌の感染予防と治療
10.定期的ながん検診を
11.身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12.正しいがん情報でがんを知ることから

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