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ワインのはなし①『ワインは農産物である🍷』【C部長】

ブドウは産地や品種により毎年8月から11月に収穫を迎えます。
エリアごとに収穫日が集中するため、その期間、ブドウ生産者は人手の確保に苦労します。
大切に手摘みされたブドウは長い時間をかけてワインとなり私たちの食卓を彩ります。

そもそもワインはどうやって造るのでしょう。

ブドウの果汁に酵母を加えると果汁に含まれる糖分がアルコールと炭酸ガスに分解されます。これをアルコール発酵といい、果汁に含まれる糖分がすべて分解されたらワインの出来上がり。単純な製造工程ですね。

大雑把に言うと、白ブドウの果汁だけをタンクでアルコール発酵させたものが「白ワイン」
黒ブドウの果汁にブドウの皮、種、時には茎を入れてアルコール発酵させたものが「赤ワイン」
余計なことは何もしない。原料のブドウ栽培も天候次第なので『ワインは農産物である』と言われます。

ヨーロッパのワイン法はブドウの品種、生産地、生産方法、生産量を厳格に定めています。それでも、同じ村で造られたワインに風味の違いが認められるのは、ブドウ畑の標高や方角、水捌けや土の組成等がその理由と考えられていて、それら土地の個性のことを『テロワール』といいます。

フランスの銘醸地ボルドーでは、ジロンド川に沿って多くの生産者がシャトーを構えます。それらのシャトーを訪れてみると、ブドウ畑の様相に明らかな違いがあります。それは、ブドウ栽培に対する生産者の考え方が様々で、ブドウ木の植え方、植樹の間隔、除草方法、使用農具等に生産者それぞれが独自の考え方をもっているからです。生産者のこういった個性もワインの風味に影響を与えます。

ブドウの果汁は放っておくだけで、空気中に漂う酵母によりアルコール発酵を引き起こしワインになります。ワインが最古のお酒と言われる所以です。ワイン造りの記録は紀元前数千年の西アジアからヨーロッパに遡ります。

かつてワインは酒屋で甕(かめ)から量り売りされ、長い間その地元だけでその土地の料理と合わせて飲まれていた地酒です。紀元79年にヴェスヴィオ山の噴火により消滅したポンペイの遺跡ではワイン甕のある酒屋の遺構が有名だ。

時が経て、ガラス瓶の発明や物流の発達により世界中でワインが飲まれるようになりました。
長い歴史の中で厳格な規制を守り続けたワイン文化と変動する自然環境の間でワイン業界ではいろいろな出来事がありました。

19世紀には害虫によりヨーロッパ全土のブドウ木が壊滅状態になる
20世紀には「量から質へ」ワイン生産者の考え方に変化が起こる
21世紀になり、地球環境の激変により、新しいワイン生産地が認知される
そして未来、ワインはどうなってゆくのだろう…

ローマ神話でワインの神といえばバッカス。豊穣の神とも狂乱の神とも称されるバッカスは酒飲みオヤジの姿で描かれることがある。酔って理性が外れ、混乱をもたらす姿は人間臭いとは言えないだろうか。バッカスの母親は人間の女性である。
飲み過ぎには注意したいものだ。

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